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誰が馬で家を建てたというのだ

感想文 うんこ大附属

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目下のところ、おれがこの居酒屋に来るのはこれが目的であって、火鉢で茹る蟹味噌を啄ばむと、テーブルの上に乗った活け造りの鯵が動いた。

店内では、昭和のヒット曲なのだろう、元彼の結婚式に呼ばれた女がその元彼を呪うポップスがかかっていた。ボーカルとコーラスが呪詛の言葉を楽しげに放つたびに活け造りの鯵が動く。おれは別に鯵が食いたかっただけで、活け造りなんかは望んじゃいなかった。魚に痛覚がないなんて信じられないよな、と思いながらしめやかに最期の一切れを食う。もう鯵が動くことはなかった。


咲-saki-
実写編4話まで完走。発表当時はマジかよと思ったものだが、取り立てて悪くなかったと思うし、オリジナル展開はともかく、躍起になってバッシングする要素はなかったように思える。映画も行けたら行こうかな程度に捉えている。

でも実写化した意味がよく分からないな。たとえばJRAがAKBの子や若手俳優を起用して、そこを入り口にして競馬へようこそ、なんて狙いは分かるけども、各キャラを演じたアイドルを入り口に、彼女らのファンが咲-saki-へ入るのだろうか。おれはあんまり思えないなあ。逆に咲-saki-を入り口に、演じた子たちに入るほうが多そうだ。

おれは原作がまた盛り上がって、本編のアニメ続編に繋がればいいと思っています。動いたり喋ったりする有珠山が見てえからだよ。その有珠山は今号の咲日和を担当。うんうん。獅子原爽、桧森誓子、岩館揺杏の幼馴染3人組はいいな。かわいいな。うんうん。


・競馬
やれてません。2月5日の東京新聞杯エアスピネルが出走してくるというので、行こうと思っていたのですが、前日2月4日に府中に誘われたのでやめます。2月の府中指定席は初めてだけど、11月の終わりより寒そうだ。

それと正式にホープフルSがG1に格上げ。来年12月28日に開催。ファンからすると有馬記念のあとに開催するのは言語道断だとは思うけれども、金杯の1月5日まで2週間近く空くと、厩舎側の馬の循環が滞るなんて面もあるんなら仕方ないとは思うし、毎年12月28日までやるってわけでもあるまい。実際数年前に阪神C有馬記念翌日の振替休日にやっていたりするし。

でもホープフルSのG1格上げはちょっとね~。せめてラジオNIKKEI杯だったら分かるけど、分かるけどっていうか2歳G1もういらねーよ。なら阪神JFと朝日杯統一しろよ……っても、こちらも生産側の事情もあって無理そうだ。JRAはバカなことばかりする。
と思ったが、2月2週にサイレンススズカも勝ったバレンタインステークスが2010年ぶりに復活。競馬場にバレンタインデーが関係無さすぎて廃止になったとの噂だが、今年からはUMAJOを相手にイベントをするらしい。こういうところだけ気が利く。尾張ステークスも復活したし、あとは天の川ステークスを8月の新潟へ戻せ。おれの金も返せ。

・あ
仕事が終わらない。なんで普通の生活をしたいだけなのにこんな思いをしなくてはいけないのか。おれは競馬とインターネットと咲-saki-スーパー銭湯があればいいだけなのに。そもそも土日ってなんでこんな一瞬で過ぎるんだよ。

ノルマまでほど遠いまま1月が魚のように死のうとしている。1月の死はおれの独身生活の終わりも意味する。もう後戻りはできない。アーメン。

今週のレース:日経新春杯

競馬

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先頭はテイエムプリキュアだ! さあラストランを飾れるか!
2番手の位置からはドリームフライト、3番手ホワイトピルグリム! 外側からアドマイヤモナーク追い込んでくる!
しかしながらテイエムプリキュアだ! 3年間の苦労が報われるぞ~!

 今週は1年最初のG2、日経新春杯日経新春杯といえばテンポイントの悲劇が有名だが、個人的には2009年のテイエムプリキュア、大雨の一人旅が思い出に残っている。


 テイエムプリキュア。父パラダイスクリーク牝馬で、260万円そこそこの超安馬ながら、あのドリームパスポートを下すなどデビュー戦から2連勝。その勢いそのままに2歳女王を決めるG1まで制し、ネット上はもちろんのこと、翌日の新聞に「ふたりはプリキュア」「ぶっちゃけありえない」などの見出しが踊るなど、いろいろな意味で愛された馬だった。

 見事G1馬となったテイエムプリキュアだったが、そこからが長かった。当然翌年の牝馬クラシックの主役として注目されたが、初戦のチューリップ賞を落としてからなんと24連敗。3年間に亘って惨敗を繰り返し、その上2着どころか3着すら1度だけで、レースの大半を二桁着順で終えていた。あまりの有様に「終わった馬」「早熟馬」「出走枠の無駄」と、お世辞にもG1馬とは言い難い扱いを受けていた。

 プリキュア陣営は「もう一度勝てる」と頑なに信じていたそうだが、5歳の暮れの愛知杯で最下位に終わったことにより、ついに引退を決意したようだった。そして、引退レースとして選ばれたのが唯一プリキュアが3着と好走したことのある日経新春杯だった。


テイエムプリキュア 日経新春杯2009年

一人旅だ! 一人旅だ! テイエムプリキュアだ!
外側からアドマイヤモナーク追い込んでくる! さらにはナムラマース、ホワイトピルグリム!
しかし逃げ切りだ! テイエムプリキュアようやく勝った!
テイエムプリキュア! 苦しかった3年間報われました! ハッピーエンドです!

 テイエムプリキュアは逃げた。スタートからゴールまで逃げた。「終わった馬」が有馬記念2着馬など強豪牡馬たちを相手に逃げ続けた。数多の批判を受けながら、「もう一度勝てる」と信じ続けた陣営やファンに報いるかのような逃走劇。3年前に掴んだ大雨のなかの栄光、それから24個もの黒星を重ね続けた果ての捲土重来だった。艱難辛苦を乗り越えたアニメのようなハッピーエンドの大団円は、G1を勝った日と同じような大雨が降り続いていた。


 こうして引退の花道を見事に飾ったテイエムプリキュアだったが、数日後この勝利で陣営は引退を撤回する。当然「まぐれの勝利に色気が出た」「奇跡は二度も起こらない」と大きな批判を受けるのだが……プリキュアがそんな我々をあざ笑うかのように、もう一度奇跡を起こすのはまた別の話である。


 さて、今年の日経新春杯テイエムプリキュアと同じ逃げ馬から。祖母のヤマカツスズランプリキュアと同じ旧3歳女王。

日経新春杯:◎ヤマカツライデン

おれはスプマンテを飲み干してあの日々には戻れないと思った。

うんこ大附属

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 おれが持ち込んだ5億円へのチケットはたった600円の値打ちしかつかず、瀬戸内海のなんか温暖な島でなんかデカイ家となんかデカイ家となんかデカイ庭で、なんかデカイ犬となんか小さい犬を飼うという夢は今年も叶うことはなかった。
 当選番号を見ると、いかに宝くじの協会やみずほ銀行が悪行を働いているか分かる。JRAなんて神様みたいなものだ。なんとしてでも会社を辞めたいから、年末ジャンボに賭けるしかないというおれの悲痛な悲痛な一縷の望みに付け込んでいるから非常にたちが悪い。金を返してほしい。JRAも返してほしい。


・家長
 おれの地元というか贔屓のサッカークラブから、大黒柱でエースの家長昭博が他のクラブへ移籍してしまった。残念極まりない。
 まあいつかこうなることは分かっていたが、本来ならば昇格を果たした時点で移籍だと思っていたので、1年長くプレーしてくれたことも含めて本当に感謝しかない。本当に。大雨の優勝決定試合のPKは痺れた。本当に。ありがとう。


咲-Saki-16巻感想
 15巻は個別エントリを立てて感想を書いていたが、今回は忙しくてやってられない。とりあえず、おれの2番目に好きな有珠山高校が負けた。大敗した。まあ、麻雀牌も触ったことのない部員もいるなかで怪物相手によくやってきたと思う。
 そして、獅子原爽と同じ布団で半裸で寝る桧森誓子。どういうことだ桧森。お前脱ぐと結構すごいな。そしたら翌日、桧森がめっちゃ変なテンションで笑った。もう百合でいいや。
 本当に作者には各キャラの過度な露出はいいから、有珠山の東京観光回とかワイワイしたのを描いてほしい。そして、東京から洞爺までサイコロ振って帰ってほしい。そして一番最後。新千歳空港で5/6がゴールの目で、残りの1/6、最悪の東京逆戻りの目を出すおれたちの誓子。桧森誓子。最高の女だぜ。岩館揺杏か桧森と結婚したい。


・模擬結婚式
 おれもお前んとこも真言宗だろう、と思いながら讃美歌なんかを教わる。死後裁きにあう。顔をあげたら牧師がFFTのザルモゥ異端審問官にそっくりで笑ってしまった。讃美歌を唄う聖歌隊やチャペルの十字架を見ながら、思い出すのはミッション学校有珠山高校とチャペルコンサート。おれはなんでも競馬と咲-Saki-で考えてしまうのである。たぶん岩館揺杏がいちばん最初に結婚するだろうな。その時は他のメンバーが讃美歌とか唄ってほしいし、桧森がうちの教会使ってよとかブーブー文句言うだろうな。
 模擬披露宴も見てきた。BGMで千本桜が流れて笑ってしまった。結婚式で断頭台とかそういう歌詞やめろよな。でも、ああいう場所で流れると雰囲気はあった。初音ミクではなく小林幸子だし。おれは聞きながらセンボンザクラの子供が逃げ切ったG1を思い出していた。
 ああ、あれから7年半が経ったのだな。


・成人の日
 若さは憎いが、成人式のおかげで毎年休みになるので新成人には本当に感謝している。おれの成人式からだいぶ遠くなってしまったが、昨年エントリに書いたように当時式のときもずっと競馬のことを考えていた。いまも変わっていない。
 まさかずっと競馬のことばっか考えてる大人になるとは思わなかっただろうが、いや、もしかしたら思っていたかもしれないが、8年経っても毎日競馬と咲-Saki-のことを考えるおっさんとお兄さんの間の人になってしまった。
 その当時もブログをやっていたのだが、全部消してしまったので当時なにを考えていたのか分からない。ウェブアーカイブ(スペルがわからない)を通そうにもアドレスを忘れてしまった。このブログは消さないようにしたい。以上。

今週のレース:シンザン記念

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 中央競馬も1月5日に開幕、今週は早くもこの春のクラシック戦線を占うシンザン記念京都競馬場で施行される。新年早々気が早いが、昨年2着のジュエラーが桜花賞を勝ったし、過去にはオルフェーヴルジェンティルドンナなど三冠馬が出走しており、三冠馬シンザンの名前がつくに相応しいレースとなっている。

 その前にまず、先日の京都金杯を見事勝利したエアスピネルにおめでとうである。単勝オッズ1倍台が表すように、おれもG3程度楽勝だろwと嘯いていたのだが、内心ドッキドキであったし、営業車のなかで競馬中継を聴き、なんとかしのぎ切ったという実況にガッツポーズする始末であった。まずはおめでとう。今年こそなんとかG1を、である。ついでに今日の平場で初勝利をあげた武士沢もおめでとう。今後、もしかしたらマルターズアポジーとのコンビでエアスピネルと対峙する可能性もあり、その時どちらの馬券を買えばいいか悩みたいものである。

 さて、シンザン記念。おれは先述したジェンティルドンナの年、2012年であるが、京都競馬場へ遠征しており、幸運にも牝馬三冠どころかジャパンカップ有馬記念を勝つ馬の重賞初勝利を目撃することができた。もちろん馬券は外れた。

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 シンザン記念の開催週は1月2週。翌月曜日が成人の日となり、毎年3連休の中日に同レースは設定される。おれは当時実家暮らしの社会人で金は多少あったし、なにより京都に友人が住んでいたから宿泊費も浮く。少し前のエイシンアポロンマイルチャンピオンシップも現地で見ていたし、少し後のオルフェーヴルが沈む春の天皇賞京都競馬場へ見に行く予定で、この時もG3であれど競馬の神様を祀るとされる藤森神社への初詣も兼ねて、と気軽に京都へ遠征したのだと思う。

 この時、「初めての京都競馬場が09年の京都金杯だから、あれから3年なんて早いな」などと言ってたのだと思うが、それから遥かに長い時間が経過してしまった。結局京都競馬場にはこれから少し後だ、単勝万馬券天皇賞を最後に、馬群に沈むオルフェーヴルに悲鳴をあげて以来、訪れることはできていない。もう一度、ライスシャワーの墓前で手を合わせたいとは常々思っているのだが、想いとは裏腹に年々遠ざかっていく。明日のことさえ考えていなかった大学時代はともかく、旅行がてらどこかへ遠征に行ったことを記憶だけにするのは惜しすぎる。

あれから5年のシンザン記念。本命は京都の友人宅でたまにかかっていたアルバム名から。

シンザン記念:◎イエローマジック

あけおめ

うんこ大附属

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こ。

 あけましておめでとうございます。個人的にはぜんぜんめでたくない。2017年。平成も29年になった。おれが大学へ入学したのが2007年だから、それから10年。いや〜〜〜〜〜早いね。体感的にはまだ2015年とか、そのあたりだ。

  毎年のことだが、今年はより難儀な年になると思う。理由は少し前に書いた。結婚。好きなこと、自分の金、自由な生活を自ら放り出してまで、というのはよく分かる。おれだって実際したいわけではない。したくないのにする理由を述べたら8,000字とかになるが、詰まるところは仕方がないからだ。社会の大部分は「やりたくないが仕方がない」で出来ているから仕方がない。どうせ会社に魂を売って死んだのだから、二度死んでも大して変わりないと思う。

  まあ、会社と家庭に縛られる前にJRAのすべての競馬場や、おれが好きだった東方project咲-Saki- 阿知賀編の吉野など理由をつけて日本中のいろいろなところへ行けたのは本当によかったと思う。仙台で友人と長年果たせなかった約束も果たせたし。去年はおれの好きな咲-Saki-有珠山高校の地元、洞爺湖だって、帯広競馬場ばんえい競馬だって、夢だった日本最北端の宗谷岬へだって行った。

  それでも、思い残すことなんてたくさんある。山ほどある。そりゃ吉野や仙台、有珠山だって何度でも行きたいし、各競馬場だってそうだ。田村ゆかりのライブに至っては開催すらされなかった。

  行ったことのない場所でも高知や佐賀の地方競馬場、島根もまた行けるのならばシノハユだって読んでいる。最北端に行ったのならば、今度は最南端だろう。次は最西端、最東端が待っている。咲-Saki-新作スピンオフ舞台の大阪吹田は千里山ももう一度おれを待っている。

でも、一度行けばまた行きたくなる。二度行けばもう恒例行事だ。もう一回だけ、これで最後、で終わるわけがない。現におれは今も馬に金を食いちぎられている。欲は海水だ。飲めば飲むほど喉が渇く。必ずどこかで断ち切らなければいけない時が来る。そう何度も自分に言い聞かせている。

  2017年。10年前の2007年はおれがちょうど大学へ進学した年だった。クソみたいで、ほぼ空虚だった高校生活を過ごした灰色の埼玉から見た東京は、都心のキャンパスライフは、夢と希望に溢れていた。高校生活から早くも脱落し、真っ暗な部屋でブラウン管に映る「げんしけん」を見て、2年以上も積み上げ続け渇望した夢と希望だった。それはOPと同じように総武線から秋葉原の街を見た瞬間に最高潮を迎えるのだが、その時おれは夢と希望とその先の、たとえば10年後の今のことまで考えていたのだろうか。

  とりあえず今年も健康でいたい。何卒本年もよろしくお願いします。

 

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おれの心は輝いてるか

感想文

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2016年も難儀な年だった。そもそもおれに難儀でない年がない。

・競馬

秋口からいろいろ忙しくなってしまい、ほとんど馬券を買えなかった。結局はマイナス1万6千円。回収率としては85%くらいに落ち着いた。月1,500円くらいと考えれば、そんなに悪くない。

今年は福島競馬場へ行き、JRA全競馬場を踏破。エアスピネル、マルターズアポジー、シュンドルボン等応援している馬も活躍し、競馬に関してはよかったと思う。来年も各馬のさらなる活躍を願いたい。

・株式

終わってみれば日経平均19,000円前後のようだが、格言にある申年らしい乱高下激しい1年だった。2月の中国、6月のイギリス絡みの暴落時、マイナスx0万を叩き出したときは、日々気が気ではなかった。それでも種銭+5%で終えられたのは、ひとえにポケモンGOのおかげである。本当に助かってよかった。ポケGOには感謝せざるを得ない。プレイしたことはない。

さすがに夏以降ポジションを減らしたが、あれだけ痛い目を見たのに、トランプ相場で買いポジションを取らなかったことを後悔するなど、欲に果てはない。来年はさらに縮小傾向。だといいな。

・仕事

ようやく人並みの給与になってきたが、仕事量が尋常ではない。もうダメだ。難儀。

・ほか

福島競馬場ユアテックスタジアム仙台洞爺湖宗谷岬など行きたいところに行けてよかった。あと、願わくばもう一度田村ゆかりを見たい。慢性的に体調は悪いが、取り敢えず、大病しなかったことだけはよかった。

それでは年内最終営業日、社則によって出勤したのち上司命令によって納会へ出席、同調圧力によって二次会三次会へ出席いたす。最悪。終わりがよくないので、必然的に全てがよくなくなる。以上。

競馬と未来と拙者

競馬

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何事も終わりは物悲しい。本日をもって中央競馬の2016年全日程が終了した。障害競走のグランプリ・中山大障害、そしてグランプリ・有馬記念。どちらも素晴らしいレースだっただけに尚更だ。武豊が「純粋に競馬より面白いものはない」と言った言葉に納得してしまうような、ふたつともそんなレースだった。

まずは中山大障害。久しぶりに現地で観戦したが、とても素晴らしかった。昨年の優勝馬・アップトゥデイトと今年の春のチャンピオン・オジュウチョウサンの一騎討ち。

最後は離れてしまったが、とても見応えのあるレースだった。出走取消となったマキオボーラーは気の毒だったが、なによりの全馬完走。大障害を飛越しての大歓声、拍手、拍手。競馬場が大きな拍手に包まれるのは滅多にない。こういうレースを見ると、障害競走の陰が薄いのは非常にもったいないと感じる。

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そして、きょうの有馬記念。多くは語る必要もないだろう。後世が語ってくれる。それくらいのレースだった。事実として、ひとつ前のエントリで書いた◎サトノダイヤモンドが優勝して、おれは馬券を当てた。

そして、おれが入れ込んだマルターズアポジー武士沢友治。結果こそ15着に終わったが、素晴らしい逃げだったとおれは思う。ペースこそ標準だったかもしれないが、スタートから逃げて、逃げて、逃げて、4コーナーでキタサンブラックに交わされるまで先頭を守り続けた姿には胸が熱くなった。

朝日杯だけの一発屋、最弱G1馬と揶揄された父・ゴスホークケン、8年ぶりに重賞を勝ち、10年ぶりに有馬記念に出てきた武士沢、長い調教師生活で初めて管理馬を有馬記念に送り出した堀井調教師、亡くなった夫の夢の結晶とも言える配合を夢舞台に立たせたオーナー、生産牧場……父ゴスホークケン、騎手武士沢、管理調教師堀井。そうそうたるメンバーのなかで、ひときわ異彩を放った馬柱のマルターズアポジーが先頭で9万人超の歓声を浴びているのを見て、おれは万感胸に迫る思いだった。

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 さて、2016年の競馬は終わったが、2週間も経たずにすぐ2017年の競馬が開幕する。年明けを待たずに、大井競馬で最後の勝負を目論むファンもいるだろう。おれはもちろん仕事だし、中継を見ることすらできないのだが……。

話は変わって、おれは春が来る前に、おそらくフェブラリーSよりも前だ、結婚する。小さな家を借りて、日々の生活に追われることは目に見えている。それゆえ、競馬などいの一番に目の敵にされることは分かっている。だから、有馬記念が最後の大勝負だった。

後悔はない。金額が大きいとか小さいとか、まあもちろんそれはそうなのだが、それよりも、武豊の言葉「競馬より面白いものはない」、そういうことに、改めてなんとなく気づけたことはとても良かったと思っている。どうせ養分のおれの回収率などあってないようなものだし。

それでは、来年もどこかの競馬場で。

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