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夢の第11レース

競馬

JRA CM 夢の第11レース 2分バージョン - YouTube

 JRAはまともなCMも作れる。

あの馬を見ていた頃、わたしは恋をしていた。
あの馬が勝った日、僕は故郷を離れた。
あの馬の引退の日、私は花嫁の父になった。
夢の第11レースは数々の時代を彩った名馬が一同に会し、レースをするというCM。ファンなら誰もが考える世代を超えた名馬たちの最強決定戦! とはまた違ったメッセージ性を持ったすげーいいCMだと思ったよ。感動して泣いたし。
忘れられないものを思い出と呼んで、それは美しかったり、悲しかったりする。
積み重ねてきたことを人生と呼ぶなら、思い出はどこか愛おしい。

JRAが結局伝えたいのは、どの馬がいちばん強いとかでは決してなく、競馬にはファンひとりひとりの勝った負けただけじゃない思い出が詰まっているんですよ、そのときの自分とリンクして記憶になって積み重なって、やがては人生になっていくんですよ、競馬は人生なんですよ、さあみなさんで将来語る記憶をそして人生を、競馬場に作りに来てくださいって、そういうメッセージだと思った。

 
おれ自身、たとえばディープインパクトという馬を語るときを例に出すけれども。
おれはディープインパクトが活躍していたときには当時高校生で、自信があったんだけど馬券を買えなくてどーのとか、引退の有馬のときはノロウイルスでぶっ倒れてたんですよとか、そういう自身の競馬とは直接関係のない思い出、記憶も競馬とセットで付いてくるものだと思っているわけ。あのレースのとき、おれは2着の馬から買ってまして〜……なんつーやつの拡大版みたいなもん。
 
そんなもんで極端な話、競馬場で走ってるのは馬であり、おれの記憶なんだっつー、そういうおれの認識がJRA的には正しいと証明されたCMでもある。
 
だからCMにある宇野アナの「いくつもの思い出が横一線に並んで!」という実況。そういう意味では仮にこのレースが実施されるとしたら、おれはこの馬の名前を最後まで叫びつづけるんだろうよ。
 
夢の第11レース
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