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ああ、愛しの尾張ステークスよ

競馬
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今年は尾張ステークスがない。

年末の競馬の風物詩といえばもちろん有馬記念だが、かつてその裏開催の中京競馬場の最終レースは「尾張ステークス」という競走だった。一年最後のレースだから、おわりステークス。JRAにしてはいいセンスだ。8月に新潟競馬場で施行される天の川ステークスの由来が、旧盆に松尾芭蕉が新潟出雲崎で詠んだ句、という並にセンスがいい。なにより実況アナが「この競走と、阪神最終レースをもって今年は終わりです、尾張ステークス16頭」みたいなふざけたことを言うのがいい。

尾張ステークスは1200mの電撃スプリント戦で、さっさと終わらせようぜ! みたいな感じがして、実際すぐ終わるしとても好きだった。結局1分少しで有馬記念の傷口が広がるのだが。まあ、とにかく中山最終ハッピーエンドカップ→中京最終尾張ステークス→阪神最終ファイナルステークスでの1年が終わる流れは美しかった。

しかし、中京競馬場の改修が始まると開催自体ができなくなるので、当然ながら尾張ステークスはしばらくお休みになった。2年近い改修がようやく終わり、中京競馬場に開催が帰ってきた時に番組表を見て目を疑った。

尾張ステークスの施行時期が少し早くなってしまっているではないか。これでは尾張ステークスが尾張ステークスである意味がない。ぜんぜん駄洒落になってねえ。天の川ステークスが新潟から七夕賞の日の福島に移動になったくらいの愚策だ。なにも分かってない。

もうおれは憤慨した。有馬の裏が小倉開催でも、アンコールSとして尾張ステークスと同じ1200mで施行されていたではないか。2年連続サンダルフォンにおれはとても救われたのだ。この場所を借りて改めて感謝の意を示させていただくが、とりあえずこの場はおれは怒った。とにかく怒った。それはもうおれはブリブリに怒った。JRAふざけるなと、終わりでもなんでもないときに尾張ステークスが施行されるたびに怒った。馬券も外れたし激怒した。そしたら今度は尾張ステークス自体がなくなってしまった。もうこれにはおれはJRAにほとほと愛想が尽きた。

JRAよ、ファンを舐めるのも大概にしたほうがいい。たかが尾張ステークス、されど尾張ステークス、である。あの一年の尾張、間違えた、終わりっていう風情を返してくれ。金も返してくれ。本当に売り上げのために、地方開催を削ったりそういうことばっかりしてると、いつか競馬というコンテンツがおわりになってしまうからな。尾張ステークスだけにね。なーんちゃって。おわり。