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実は、結婚しました。

うんこ大附属
去年のクリスマスにプロポーズして、新年に挨拶へ行って。僕の誕生日の先週、婚姻届を出してきました。式は相手の希望で6月を予定しています。

相手は大学の後輩で、僕が今年27ですから、彼女は1コ下の26です。付き合って、だいたい5年くらい…ですかね。今まで黙っていてすみません。新婚旅行は秋口くらいなので、なるべく会社にはご迷惑をかけないようにします!

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会社の新年会で同期が突如結婚を報告すると、会場は祝福ムードに包まれた。おれと同じで、上司や周りから「はやく彼女作れ!」と囃されていた男だった。

馬鹿な後輩がヒーローインタビューをするかのように彼にマイクに見立てた割り箸を向けている。自身の結婚から四半世紀は経っていそうな経理のオバサンも、酒のせいか年甲斐なくプロポーズだのサプライズだのはしゃいでいる。部長も結婚式のスピーチは任せろと胸を叩いてみせた。

そんな幸せな空間のなかで、一部の独身グループとおれだけがどこか沈んでいた。仕事に生きると宣言しているぶ厚い眼鏡の女上司も、結婚は墓場だと言って憚らない偏屈な男上司も、黙ったままの薄毛の上司も。そして、おれも。拍手はしているが、たぶん祝福はしていない。それはおれもまた、である。

追い討ちをかけるように、部長が薄毛の上司の名前を呼び、「今度はお前の番だな!」と言うと、会場の空気が凍ったように思えた。まるで腫れ物を触ったかのようだった。名指しされた薄毛の上司は愛想笑いをしながら「今年こそ頑張ります」と答え、会場は微妙な笑いに変わり事なきを得たが、隣で偏屈な男上司が「結婚なんか。コスパ悪いだろ」と小さく舌打ちをして呟いた。おれは聞こえないふりをしてグラスのビールを飲み干した。結婚しない若者、なんて言われてるが、そんなものはやはりマイノリティーだろうと思った。長いものに巻かれて生きているサラリーマンはそりゃそうなる他ない。ぬるくなったビールはとてもマズかった。