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ワタルはカンナに勝てるの

うんこ大附属
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ポケットモンスター赤・緑」の発売から20年が経ったそうだ。

高齢オタクのおれは、もちろん小学生のころは立派なポケモントレーナーだった。その年のクリスマスにサンタクロースから貰ったゲームボーイポケットと緑版のROMがなによりの宝物だった。

緑版なのにヒトカゲを選んだものだから、タケシのイワークにもカスミのスターミーにもずいぶん泣かされた。一生懸命育てたリザードが何度やってもカスミのスターミーにバブルこうせん一撃で倒されて負けてしまうのだから、小学生のおれはたまったものではない。ゲームで泣いたのはあれくらいだったと思う。

当時おれは少年野球チームに入っていたから、よくそこの仲間とポケモンの話で盛り上がり、通信ケーブルを持ち出してはポケモンの交換をした。ついには1番仲のよかったヤツと、当時テレビでやっていたポケモンスタジアムに挑戦者として出ようと約束をしたことを覚えている。

いつからかポケモン個体値や厳選等、あまり深く関わりたくない廃人ゲーとなってしまった。大学時代にポケモン黒・白だったと思った、が出るというので、所属していたサークル内でやろうということになった。おれもその気になっていたのだが、なんでも最初の三匹を選ぶときすら満足の行くパラメータが出るまでリセットする、まあいわゆる厳選ってやつなのだろう、それが恒常化しているという話を聞いてとても萎えてしまった。

実家に帰る機会があったので、学習机の奥深くで眠っていたゲームボーイポケットと緑版・青版を引っ張りだした。青版のロムには大学時代にふたたび一周した爪痕があり、パーティがすべて競走馬の名前になっていた。

一方の緑版のロム、おれが宝物にしていたあの緑版は、青版にポケモンを提供するためにリセットしたのか、バッジも数個、手持ちポケモンにはそこら辺の草むらで捕まえたようなポケモンが残るだけであった。

果たしておれのタケシやカスミに何回も泣かされた記憶や、そのイワークやスターミーとリザードで死闘を繰り広げた記憶、チャンピオンとなったライバルの最後の切り札・カメックスに、こちらも苦楽を共に戦ってきたリザードンで対抗し、一騎討ちをした記憶は事実だったのだろうか。

卒業で疎遠になってしまった旧友と、ポケモンスタジアムに出るためにケンタロスやスターミーを育てていた記憶は事実だったのだろうか。ミュウツーはハイパーボールで捕まえたからマスターボールはまだ残ってる、そんな自慢は事実だったのだろうか。ポケモン対戦で従兄弟を泣かせた記憶は事実だったのだろうか。

もうデータは語らない。