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あの27度目の春

うんこ大附属

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「ぼくは、大きくなったらゆう名な会社に入って、そこで出あったきれいなおくさんとけっこんして、大きなお家に住んで、日よう日は庭で犬と子どもとあそんでしあわせにくらしたいです。」


さて。27度目の春が来る。はやくも来週には桜が咲き始めるそうだ。昨年には26度目の春を迎えるにあたり、長文を書くほど狼狽えていたことが嘘のように、いまのおれはなにも考えていない。


この1年で驚くほどいろいろなことに興味がなくなってしまった。労働がはした金の代わりにおれの人権だけでなく、おれから好奇心まで奪ったのか、ただ単純に脳が退化しているのか、どちらなのかは分からない。ただ一つ言えることは、おれはもう声優の名前も、アニメのキャラの名前も分からないし、競走馬の名前も覚えられない。覚えているのは自分の数字と残りのノルマ、そして今月デビューした女性騎手の騎乗予定くらいである。

おれは大きくなったが、結果として小さな会社に入って、せまい家にひとりで住んで、日曜は場外馬券売場で金をすり減らす毎週である。これからも毎週こんな生活が続くと考えると、非常に萎える。

それでも年功序列が強く残る我が社だから、早く無駄に年を食うのも逆にアリだという考えも出てきた。しかし、けれども、やはり。その逆、やっぱり年は取りたくねえよなあ、そう思う。

今週末は中山競馬場皐月賞を目指す若駒たちのトライアル、スプリングステークス。おれがまだ若かったころ、中山競馬場で無類の強さを誇ったマツリダゴッホの子供、ロードなんとかとマイネルなんとかで金をすり減らす予定であり、人生はまことに難儀である。おわり。

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