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日本ダービー4着:エアスピネル 武豊騎手

競馬

 

ex26.hatenablog.com

きのうの第83回日本ダービー。おれは現地・東京競馬場武豊エアスピネルの名前を叫びつづけた。マカヒキサトノダイヤモンドに交わされ、ディーマジェスティに交わされ、エアスピネルが馬券圏内から脱落してもなお、叫び続けた。どうしても勝ちたかった宿敵・リオンディーズはまだ来ない。11年越しのリベンジか、返り討ちか。もう、ダービー馬争いやおれの馬券など、どうでもよかった。
 
場内がマカヒキサトノダイヤモンド写真判定で揺れるなか、エアスピネルの馬番である5番が掲示板の4着に挙がっていた。おれは涙を堪えながら、この11年間を思い出していた。エアメサイアラインクラフトをなんとか捕らえ、秋華賞を勝ったこと。でも、スイープトウショウに、オースミハルカに、ダンスインザムードに、とにかく先輩牝馬に負けたこと。ラインクラフトが死んでしまったこと。エアメサイアもケガでターフに戻ってこられなかったこと。オークスで負けたシーザリオの息子・エピファネイアが大活躍したこと。でも、エアメサイアの子供は走らなかったこと。そして、エアメサイアが子供の活躍を見ることができないまま、事故で死んでしまったこと。

おれにこの11年をなぞる時間をくれたような、長い写真判定だった。おれはマカヒキが勝とうが、サトノダイヤモンドが勝とうが、どうせならディーマジェスティの蛯名には勝たせたかったが、どちらでもよかった。ただただ、エアスピネルの走りに、本当に、本当に感動し、満足していた。それは1着にマカヒキの馬番3が点滅し、場内が大歓声に包まれたときも変わらなかった。5着の馬番を見るまでは。

5着、12番。他でもない宿敵シーザリオの息子・リオンディーズの番号だった。追い込んできたリオンディーズを、先に抜け出したエアスピネルが1/2馬身抑え込んでいたのだった。同じ東京2400mのG1レースで、先に抜け出したエアメサイアが追い込んできたシーザリオにクビ差交わされてから11年。11年経って、ようやく、ようやく息子が今度は半馬身だ、半馬身もだ、ついに母の敵を討ったのであった。11年はとても長かった。おれは掲示板を見て、涙を堪えることができなかった。

しかし、熱い熱い4,5着争いを尻目に、ダービーの上位3頭、マカヒキサトノダイヤモンドディーマジェスティはいずれもディープインパクトの息子たちだったようだ。おれが血のドラマだとかなんとか、05年の牝馬ライバル対決に熱をあげている一方で、おいしいところは全部ディープに持っていかれてしまったことになる。よくよく考えてみれば、ディープインパクトエアメサイアシーザリオの同期。05年の牡馬クラシック三冠馬であった。いくらおれが牝馬戦線に思い入れがあったといえど、やはりディープインパクトには敵わないということか。

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競馬の世界はダービーで1年が終わり、そしてまた1年が始まるという。早くも来週からは来年のダービーを目指す、2歳馬たちが続々とデビューし始める。近いうちにシーザリオの息子も、そしてエアメサイアの最後の子供もデビューするだろう。来年も胸の震えるような、ダービーが見られることを期待したい。

そして。エアスピネルリオンディーズ。今後2頭がどういう路線に行くか分からないが、ぜひ母親同士のようなライバルとして、ディープインパクトの子供たちに負けないように今後の競馬界を盛り上げていってほしい。もちろん、その時のおれの本命馬は……