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夏が始まったんだよ

うんこ大附属

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2016年7月10日。フランス語で「天の川」の名前を持つ馬が七夕賞で惨敗した夜、おれの聖地・東京競馬場で花火があがって夏が来た。あいにく梅雨はまだ明けてないけれど、確かにおれのなかでは夏が来てしまった。年齢的に、最期の夏になるだろう。

東京競馬場の花火大会は30分で終わる。一気に打ち上げてさっさと撤収するから、あっという間に終わる夏の比喩のようで、豪快さの中にもなんとも言えない味がある。まあ、花火が上がる前に必ず流れるG1のファンファーレを聴くのが本来の目的なのだが。手拍子や評判の悪い合いの手のない、純粋なG1ファンファーレが聴けるのはこの時だけである。それだけでもこの花火大会には価値がある。それに、なんか競馬場で花火が上がるとドバイワールドカップを疑似体験しているみたいでワクワクするし。実際には馬が驚くから競馬の前には花火はやらないと思うけど。

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短時間で何千発も花火をあげるから最終的にはこんな感じになる。楽しいのは夏の始まりだけで、あとの盛りは暑いだけで五里霧中だという比喩と言いたいところだが、つまるところおれに写真を撮るセンスがないということと、先述の「天の川」から買って七夕賞は大損したし、馬券のセンスもないということである。

そして。おれの夏が始まったと同時に、母校の夏があっけなく終わったらしい。おれは高校生のころ、部活やバイトなどなにかに打ち込んだという経験が全くないが、職場の元高校球児が言うには、甲子園など夢のまた夢で、監督や練習がイヤでイヤで1日も早く野球を辞めたいと思っていたが、最期のその瞬間にはグラウンドで泣き崩れたそうだ。

今年、おれも最期の瞬間には泣き崩れたりするのだろうか? その時は一体どこの砂を掻き集めればいいのだろうか?