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競馬と未来と拙者

競馬

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何事も終わりは物悲しい。本日をもって中央競馬の2016年全日程が終了した。障害競走のグランプリ・中山大障害、そしてグランプリ・有馬記念。どちらも素晴らしいレースだっただけに尚更だ。武豊が「純粋に競馬より面白いものはない」と言った言葉に納得してしまうような、ふたつともそんなレースだった。

まずは中山大障害。久しぶりに現地で観戦したが、とても素晴らしかった。昨年の優勝馬・アップトゥデイトと今年の春のチャンピオン・オジュウチョウサンの一騎討ち。

最後は離れてしまったが、とても見応えのあるレースだった。出走取消となったマキオボーラーは気の毒だったが、なによりの全馬完走。大障害を飛越しての大歓声、拍手、拍手。競馬場が大きな拍手に包まれるのは滅多にない。こういうレースを見ると、障害競走の陰が薄いのは非常にもったいないと感じる。

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そして、きょうの有馬記念。多くは語る必要もないだろう。後世が語ってくれる。それくらいのレースだった。事実として、ひとつ前のエントリで書いた◎サトノダイヤモンドが優勝して、おれは馬券を当てた。

そして、おれが入れ込んだマルターズアポジー武士沢友治。結果こそ15着に終わったが、素晴らしい逃げだったとおれは思う。ペースこそ標準だったかもしれないが、スタートから逃げて、逃げて、逃げて、4コーナーでキタサンブラックに交わされるまで先頭を守り続けた姿には胸が熱くなった。

朝日杯だけの一発屋、最弱G1馬と揶揄された父・ゴスホークケン、8年ぶりに重賞を勝ち、10年ぶりに有馬記念に出てきた武士沢、長い調教師生活で初めて管理馬を有馬記念に送り出した堀井調教師、亡くなった夫の夢の結晶とも言える配合を夢舞台に立たせたオーナー、生産牧場……父ゴスホークケン、騎手武士沢、管理調教師堀井。そうそうたるメンバーのなかで、ひときわ異彩を放った馬柱のマルターズアポジーが先頭で9万人超の歓声を浴びているのを見て、おれは万感胸に迫る思いだった。

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 さて、2016年の競馬は終わったが、2週間も経たずにすぐ2017年の競馬が開幕する。年明けを待たずに、大井競馬で最後の勝負を目論むファンもいるだろう。おれはもちろん仕事だし、中継を見ることすらできないのだが……。

話は変わって、おれは春が来る前に、おそらくフェブラリーSよりも前だ、結婚する。小さな家を借りて、日々の生活に追われることは目に見えている。それゆえ、競馬などいの一番に目の敵にされることは分かっている。だから、有馬記念が最後の大勝負だった。

後悔はない。金額が大きいとか小さいとか、まあもちろんそれはそうなのだが、それよりも、武豊の言葉「競馬より面白いものはない」、そういうことに、改めてなんとなく気づけたことはとても良かったと思っている。どうせ養分のおれの回収率などあってないようなものだし。

それでは、来年もどこかの競馬場で。

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