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あの28度目の春

うんこ大附属

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そろそろ春が来て、おれは28歳になります。

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流れる季節の真ん中で。

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木枯らし吹く毎日の、ふっと晴れた日で。

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ああ、故郷に春が。

 

入籍して2週間。まだ週末婚の状態も、その週末も結婚式、ひいては引越しの準備に充てられ、月給をはるかに越す金が定期的に飛んでいく。20代のうちに使わなかった金は死に金だ、なんて嘯いていたが、今ではそんな死に金に感謝してもしきれない。

結婚したから偉いとか、祝ってほしいなどとは微塵も思わない。でも建前上ですら、職場や同僚から結婚祝いだとか、飲みに行こうぜなどといった誘いが全く来なかったのはショックだった。事後報告だったのは申し訳ないと思うが、それにしたってひどすぎる。おれの人脈のなさが如実にあらわれていると思う。用意していた断りのセリフも忘れてしまった。

 

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そうして28度目の春が来る。覚悟を決めていた昨年はともかく、一昨年からすれば考えられない春だ。おれ一人では抗えないことが多すぎた。今までも、そしてたぶん、これからも。

これからの生活は不安のほうが大きい。夫婦生活がうまくいかなかったら? 仕事がうまくいかなかったら? 病気になってしまったら? 不安の芽をあげれば悩みはキリがない。29度目の春はちゃんと2人で迎えられるだろうか。それとも1人に逆戻りなのか、はたまた3人になっているか、分からない。

昔はよかった。記憶と写真がそう語る。昔の女や惜しかった大万馬券への未練を断ち切ったように、独身生活への未練も断ち切れたらどんなに楽かと思う。不満な現状に対し、必要以上に美化し逃げ場となったり、重荷となるような記憶なら、いっそ忘れて全部なかったことにしてしまえたら、とさえ思う。

この歳で迷子になっても誰も迎えに来ないのは分かっている。おれの20代の終盤にハッピーユニゾン。幸あらんことを。

ex26.hatenablog.com

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